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西部技研に1億円の融資 商工中金福岡支店
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「みらい応援ローン」第1号案件
商工中金福岡支店(福岡市中央区天神1丁目、藤井和成支店長)はこのほど、「みらい応援ローン」を活用し、産業用空調設備メーカーの㈱西部技研(古賀市青柳、隈扶三郎社長)に1億円を融資した。
同制度は、地域の特性を生かした成長性の高い取り組みに挑戦する企業を応援するため今年7月に創設したもので、今回が第1号。アトムは1965年7月設立。資本金1億円。従業員317人(2018年8月)。ハニカム加工(※)を用いた産業用除湿機や有機溶剤の無害化処理装置などの製造業者で、世界で初めてシリカゲルを用いた産業用除湿機で世界シェア約3割、またゼオライトを用いた有機溶剤無害化処理装置で世界シェア約5割強を持つ。近年、同社は古賀市に新たな研究開発拠点を整備。製品競争力の強化とともに地元協力企業との取引増加や雇用増加を図っており、今般、地域未来牽引企業にも認定されている。商工中金は「今後も環境規制の強化などを背景に、世界市場での一層の成長が見込まれる。同社の取り組みが地域経済の活性化に貢献するものと評価した」と話している。
※…三角形が隙間なく連なった蜂の巣のような構造をハニカムと呼ぶ。表面積が広くなる特性を生かし、シリカゲルなどのさまざまな機能剤を添着し、特別な機能を持たせる加工技術。
2018年10月10日発行