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西日本シティ銀と連携し、KEYesに協調融資 日本公庫福岡西支店
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週刊経済2021年4月13日発行
融資総額は3千万円
㈱日本政策金融公庫福岡西支店(福岡市中央区大名1丁目、山下充支店長:以下、日本公庫)国民生活事業は3月24日、㈱西日本シティ銀行と連携し、スマートフォン専用アプリを活用したスマート南京錠システム開発、販売業のKEYes㈱(同市中央区大名2丁目、栗山真也社長)に3千万円の協調融資を実施した。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者および事業再生に取り組む事業者を対象に、財務体質強化を図る目的で資金を供給する制度「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(新型コロナ対策資本性劣後ローン)」を適用したもの。認定経営革新等支援機関「西日本シティ銀行ビジネスサポートセンター福岡」が策定した事業計画書に基づき、今後のシステム開発および販売強化を支援する目的で日本公庫福岡西支店が3千万円を融資した。同制度適用による債務は金融検査上、自己資本とみなすことができるほか、他の債務と比べて劣後する(返済順位が低い)ため、民間金融機関からの新規融資促進につながるという。なお、融資額の上限は7200万円で、返済期間は5年1カ月、10年、20年のいずれか(期限一括償還)となっている。
KEYesは2018年12月に設立。資本金は1650万円、スタッフ数は3人。同社は福岡市スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(略称FGN)入居企業で、福岡市トライアル優良商品認定事業者に認定。同社の南京錠システムは専用アプリをダウンロードしたスマートフォンで開錠するのが特徴。鍵が不要になるほか、開錠履歴などデータ管理ができるという。 mobby rideに新型コロナ対策特別貸付 また、同支店は同日付で㈱mobby ride(モビーライド:福岡市中央区大名2丁目、日向諒社長)に「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(新型コロナ対策資本性劣後ローン)」を融資した。
同社はソフトウェアを搭載した電動キックボードの販売、レンタル事業を手掛けており、今後、公園や工場内など電動キックボードを移動手段として活用する企業や自治体からの需要が見込めることから、財務体質および資金繰りの改善を図る目的で融資した。なお、融資額は非公表。
同社は2017年8月に設立。資本金は4750万円、スタッフ数は4人。同社もFGN入居企業となっている。