NEWS

西日本シティ銀と協調、岸クレーン工業に融資 日本公庫福岡支店


週刊経済2021年7月27日発行

融資額は2千万円

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、中谷正一支店長:以下、日本公庫)国民生活事業は7月13日、㈱西日本シティ銀行と連携し、クレーン工事業の㈱岸クレーン工業(飯塚市柳橋宝来、岸光昭社長)に2千万円の協調融資を実施したことを明らかにした。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者および事業再生に取り組む事業者を対象に、財務体質強化を図る目的で資金を供給する制度「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(新型コロナ対策資本性劣後ローン)」を適用したもの。日本公庫福岡支店と西日本シティ銀行飯塚支店が協調支援体制を構築し、岸クレーン工業が有する高い技術力と大型クレーン導入による労働生産性の向上および財務体質強化を図る。同制度適用による債務は金融検査上、自己資本とみなすことができるほか、他の債務と比べて劣後する(返済順位が低い)ため、民間金融機関からの新規融資促進につながるという。なお、融資額の上限は7200万円で、返済期間は5年1カ月、10年、20年のいずれか(期限一括償還)となっている。
岸クレーン工業は2014年5月に設立。資本金は300万円、従業員数は7人。2021年4月期の売上高は8328万円。