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西区唐泊地区の耕作放棄地にグランピング施設 合同会社西日本VILLAGE
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地元自治会・町内会と連携
㈱西日本新聞社(柴田建哉社長)とキャンプ場運営ベンチャーの㈱VILLAGE.INC(静岡県下田市、橋村和徳社長)が設立した合同会社・西日本VILLAGE(福岡市中央区天神1丁目、橋村和徳社長)が、同市西区唐泊地区の耕作放棄地に整備をしていたグランピング施設がこのほど完成、10月17日から仮営業をスタートした。
施設の名称は「唐泊VILLAGE」。約50年放置されてきた耕作放棄地約2ヘクタールを地元地権者から借り上げ、アウトドア施設として展開するもの。敷地内にはトレーラーシャワー1基、トレーラートイレ2基、大型ターブ4基、グランピングテント9張、インスタントハウスなどが整備され、来年1月をめどに本格オープンする。施設の開設に合わせ、西日本新聞社とVILLAGE.INCは10月15日付で、地元の北崎自治協議会(高橋吉文会長)と唐泊町内会(板谷善嗣会長)と連携協定を締結、地元住民らも運営に参加することで事業収益と関係人口を増加させ、高齢化と過疎化といった地域の課題解決につなげていく方針。15日、現地で開かれたレセプションには地元住民を含めて約300人が参加、柴田社長は「このプロジェクトはグーグルマップを見ていた椛島ビジネス開発局長が“この土地は何だ?”の疑問から始まった」とエピソードを紹介しながら、「グランピング施設として地域の活性化につながることを期待したい」とあいさつ、橋村和徳社長は「地元の皆さん、スタッフ、施設を利用するすべての人が“村民”として、非日常体験ができる“村”づくりを進めていきたい」と述べ、通常のキャンプ宿泊のほか、コロナ禍で注目されているワ―ケーション施設など幅広い用途としても活用されていきたいとしている。
西日本VILLAGEは今年5月7日に設立。資本金は800万円。民間企業と地元自治会などが連携し、グランピング施設を開設するのは全国で初めて。来年3月にはうきは市の廃校を活用した施設をオープンする。
2020年10月27日発行