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西中洲に佐賀牛の高級レストラン  JA佐賀経済連    焼肉とステーキ店を併設


 JA佐賀経済連は、7月12日、福岡市中央区西中洲に直営で佐賀牛の高級レストランをオープンした。
 佐賀県の2店舗、東京・銀座の店舗に次ぐ4店舗目で、名称は「さが風土館博多季楽」。農畜産物の産地間競争が激しさを増す中、銀座店が好評なことを受けて、「九州最大の都市である福岡に出店し、佐賀産農畜産物のさらなる認知度向上を図る」(北島博文支配人)ことが狙い。場所は、明治通りの西大橋手前、那珂川沿いの一角にある地下1階・地上3階建てビルの2、3階。フロア面積はそれぞれ約132平方m。アッパー層をターゲットに2階を焼肉店舗(42席)、3階を鉄板焼き店舗(36席)にする。2階では、これまでステーキなどでヒレ、ロースの消費が主流だった佐賀牛だが、焼肉店にすることで、「他の部位の消費につなげたい」(同)とする。また、「肥前さくらポーク」や「骨太有明鶏」など佐賀牛以外のブランド力も高めたい考え。客単価は5,000円。3階は、佐賀牛メーンの鉄板焼き店舗で、客単価は1万~1万2,000円。ステーキのほか、「せいろ蒸し」が人気で、那珂川に向いた窓際カウンターは日頃から一番初めに埋まっていくという。焼肉店、鉄板焼店とも、野菜や米も佐賀産のものを提供するほか、食器も有田焼でそろえるなど「佐賀の風土と文化の発信」(同)を追求する。ともに年中無休で営業時間はランチが午前11時30分から午後3時まで。ディナーが午後5時から午後11時まで。
 JA佐賀経済連は、佐賀県内のJAが出資した県段階のJA連合会組織で1951年設立。出資金は50億6,556万円、従業員は740人(いずれも05年7月1日現在)。04年度の取扱高は1923億円。正組合員戸数は約5万4,000戸。準組合員戸数は約3万9,000戸。93年に佐賀県に直営レストラン「さが風土館季楽」をオープン。以後、05年4月に佐賀に2号店、同9月に銀座に3号店を出店した。