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複合オフィスビル名称を「博多イーストテラス」に決定 東京のNTT都市開発と大成建設


週刊経済2021年10月19日発行

22年開業

NTT都市開発㈱(東京都千代田区、辻上広志社長)と大成建設㈱(同新宿区、相川善郎社長)が福岡市博多区博多駅東1丁目に建設している複合オフィスビルの名称が「博多イーストテラス」に決定した。完成は2022年8月を予定。

ボーリング場の博多スターレーン跡地に建設している同ビルは、高容積緩和を受けられる再開発推進事業「博多コネクティッドボーナス」の認定第一号案件。敷地面積は4900㎡。建物は10階建てで、延床面積は2万9200㎡。ワンフロアの面積は680坪超で、博多駅周辺のオフィスビルとしては2016年完成のJRJPビル博多(同区博多駅中央街)以来の広さとなる。1階にカフェ、会議室、2~10階はオフィスフロア。また、建物南側には周辺地域のにぎわいを創出する目的の広場、屋上には入居者用テラスを設置する。NTT都市開発では「ビルが当エリアのさらなる発展に寄与する新たな拠点となり、働く人のみならずここを訪れるすべての人の生活をより豊かにしていくという思いを込めた。地域と呼応した街づくりに貢献していきたい」と話している。

博多コネクティッドは博多駅から半径約500m、約80haを対象に、ビルの建て替えや歩行者ネットワークの拡大、周辺地区との回遊性向上を目指す福岡市の再開発推進事業。28年末までに完成するビルが対象で、“賑わい”や“つながり”を創出する広場や通路の整備を条件に、容積率を最大50%上乗せ可能。また、高さ制限の厳しい立地条件を考慮して、屋根のある広場などでも公開空地評価を最大2・5倍にできる。市では10年間で同エリアのビル20棟の民間ビルの建て替え誘導を目指している。