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製造業向け特定案件の長期化で減収赤字化 ピー・ビーシステムズ中間期


週刊経済2023年5月30日発行号

売上高は19・5%減の9億800万円

企業向け基幹システムクラウド化などを展開する㈱ピー・ビーシステムズ(福岡市博多区東比恵3丁目、冨田和久社長)の2023年9月期中間決算は、売上高が前年同期比19・5%減の9億800万円の減収、経常損失が6000万円(前年同期は1億3800万円の黒字)で赤字となった。
売り上げ面では主力のセキュアクラウドシステム事業で前期からスライドした特定案件である製造業向けVDI(デスクトップの環境を仮想化してサーバー上に集約し遠隔操作できるシステム)構築の完成に向け、経験豊富なエンジニアを重点的に投入したものの、新たに発生した技術的問題により対応が長期化し、他の事業展開が手薄になった結果伸び悩んだ。減収基調に伴い利益は赤字となった。営業損失は5500万円(前年同期は1億3700万円の黒字)、上半期純損失は4200万円(同9600万円の黒字)だった。
通期業予想は下期にSaaS用プライベートクラウド基盤の大型受注が決定していることに加え、長期化している特定案件の解決も想定し据え置いた。売上高は前期比11・1%増の27億8000万円、経常利益が同12・4%増の2億9500万円を見込んでいる。