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製造品出荷額は8兆9519億円で全国10位 21年経済センサス


週刊経済2022年12月20日発行

事業所数、従業員数は9位

2021年の経済センサスによると福岡県内の製造品出荷額は、8兆9519億円で全国10位となった。
5年ごとに国が実施する経済センサスー活動調査のうち、県調査統計課が今年11月に県内の製造業について確報としてまとめたもので、県内製造品出荷額は前回(2018年)に比べ2・8%減少した。また、22年6月1日現在の事業所数は同17・4%減の5094事業所で全国9位。従業員数は同1・4%増の22万530人で全国9位。付加価値額は同1%減の2兆4691億円で全国15位だった。
産業別の出荷額は全国、福岡県とも輸送機械器具製造業の割合が最も高く、全国の構成比では19・9%で、福岡県が31・2%を占め、福岡県が10ポイント以上高い。また、県内の事業所数、従業員数、付加価値額はいずれも食品製造業が最も高い。食料品製造業の事業所数は811事業所で構成比は15・9%。従業員数は4万5192人で20・5%。付加価値額は3900億円で15・8%を占めている。
県内を福岡、筑後、筑豊、北九州の地域別に見ると、事業所数は福岡地域が1798事業所で35・3%を占めて最も多いが、従業員数、製造品出荷額、付加価値額では北九州地域がいずれもトップ。従業員数は36・1%を占める7万9512人、出荷額は43・5%の3兆8983億円、付加価値額は38・4%の9479億円だった。
経済センサスは総務省及び経済産業省が個人経営を除く従業員4人以上の事業所を対象とし、事業所数、従業員数は21年6月1日現在で、製造品出荷額と付加価値額については20年1月から12月までの1年間の実績について調査。なお、2016年の前回調査では事業所数、従業員数については個人経営の事業所を含んでおり、製造品出荷額及び付加価値額は個人経営を含んでいない。