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製造品出荷額は5%増の10兆2255億円 19年工業統計
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初の10兆円突破で全国10位
2019年の福岡県内の製造品出荷額は、前年比5%増の10兆2255億円で初めて10兆円を突破した。09年を底に概ね増加傾向が続いている。
県調査統計課が速報としてまとめたもので、19年6月1日現在の事業所数は同1・2%減の5157事業所で減少傾向が続いている。従業員数は同1・2%増の22万2165人で11年を底に概ね増加傾向。付加価値額は同1・3%増の2兆6038億円で14年を底に増加傾向が続いている。また、出荷額と付加価値額は輸送機械製造業の割合が最も高く、出荷額は3兆5445億円で34・7%を占め、付加価値額は4347億円で16・7%を占めている。事業所数と従業員数で最も高いのは食料品製造業で、事業所数は870事業所で16・9%を占め、従業員数は4万3742人で19・7%を占めている。製造品出荷額の全国シェアは3・1%で、前年の順位から1ランク上がり全国10位だった。
県内を福岡、筑後、筑豊、北九州の地域別に見ると、事業所数は福岡地域が1766事業所で34・2%を占めて最も多いが、従業員数、製造品出荷額、付加価値額では北九州地域がいずれもトップ。従業員数は35・1%を占める7万7939人、出荷額は47・3%の4兆8367億円、付加価値額は40・8%の1兆623億円だった。
工業統計調査速報は経済産業省が従業員4人以上の事業所を対象とし、事業所数、従業員数は19年6月1日現在で、製造品出荷額と付加価値額については18年1月から12月までの1年間の実績について調査。このうち県内分を同課が速報としてまとめている。
2020年5月19日発行