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製造品出荷額は3・4%減の9兆8948億円 20年工業統計
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週刊経済2021年4月13日発行
事業所数、従業員数も減少
2020年の福岡県内の製造品出荷額は、前年比3・4%減の9兆8948億円となった。
県調査統計課が速報としてまとめたもので、県内製造品出荷額は09年を底に概ね増加傾向が続いて前年初めて10兆円を突破したが、再び9兆円台に減少した。また、20年6月1日現在の事業所数は同3・4%減の4984事業所で減少傾向が続いている。従業員数は11年を底に概ね増加傾向が続いていたが、22万1310人で同0・6%減となった。同様に14年を底に増加傾向が続いていた付加価値額も2兆5585億円で同2・1%減となった。
産業別の出荷額は輸送機械製造業の割合が最も高く、3兆3525億円で33・9%を占めた。また、事業所数、従業員数、付加価値額は、食料品製造業の割合が最も高かった。事業所数は839事業所で16・8%、従業員数は4万4854人で20・3%、付加価値額は4102億円で16%を占めている。
製造品出荷額の全国シェアは3・1%で、前年の順位と変わらず全国10位だった。
県内を福岡、筑後、筑豊、北九州の地域別に見ると、事業所数は福岡地域が1707事業所で34・2%を占めて最も多いが、従業員数、製造品出荷額、付加価値額では北九州地域がいずれもトップ。従業員数は35・3%を占める7万8134人、出荷額は46・4%の4兆5938億円、付加価値額は39・2%の1兆38億円だった。
工業統計調査速報は経済産業省が従業員4人以上の事業所を対象とし、事業所数、従業員数は20年6月1日現在で、製造品出荷額と付加価値額については19年1月から12月までの1年間の実績について調査。このうち県内分を同課が速報としてまとめている。