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製粉苦戦もM&A効果で微増収、大幅増益 鳥越製粉
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経常益は15・5%増の約17億円
製粉業大手の鳥越製粉㈱(福岡市博多区比恵町、鳥越徹社長)の17年12月期連結決算は、売上高は前期比0・3%増の219億2200万円、経常利益は同15・5%増の17億2500万円で増収増益だった。
主力の製粉事業は輸入小麦の価格引き下げなどが影響し、売上高は前期比5・9%減の107億800万円と前年を下回ったが、食品事業は低糖質食品シリーズなどの新商品開発に努め、売上高は同0・9%増の76億5100万円と健闘した。また、精麦・飼料部門の業容拡大を図るべく、中島精麦工業、中島倉庫の全株式をM&Aで取得。精麦事業の売上高は同19・1%増の33億1500万円、飼料事業の売上高は同約3・5倍の1億9400万円と、いずれも大幅増となり、連結増収をけん引した。一方、利益面では生産性の向上に努めるとともに、採算を重視した営業活動を行った結果、各部門の収益が改善。また、新規連結子会社の増益要因もあり、大幅増益となった。当期純利益は同21・0%増の11億7800万円だった。
今期の見通しでは、売上高は前期比7・2%増の235億円、経常利益は同10・1%増の19億円で増収増益の予想。今期も収益性の改善に力を注ぎ、3期連続の2けた増益を目指す。
2018年2月20日発行