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製塩に関する新会社を設立  ニノシステムの平山耕一社長


長崎県対馬市に製塩所を建設

システム開発の㈱ニノシステム(福岡市中央区天神4丁目)の平山耕一社長は10月中に製塩に関する新会社を設立する。
ニノシステムではこれまで自社クラウドサービスとして、生活機能障害や要介護状態を判定する「からだ通信簿」や「健康増進支援システム」などを開発してきたが、6月に食品や飲料水製造販売のブルーテック㈱(沖縄県那覇市、平安正人社長)と販売代理店契約を締結するなど、健康食品も取り扱うことで健康サポートを強化している。今回もその一環で、会社を設立し、新規事業を開始するもの。社名は「㈱N‐TECH(エヌテック)シナジー」。本社は㈱ニノシステム内に置く。資本金は300万円。代表は平山社長が兼任。従業員2人。決算期3月。長崎県対馬市内の土地185㎡に製塩所を建設し、来年2月に稼働させる。国内の製塩業は大きな釜で海水を沸騰させて水分を蒸発させ、残った塩を取り出す「釜焚き塩」が主流だが、同社では人工的に加熱せずに、太陽の日差しと風力だけで乾燥させ、塩の粒を取り出す「天日塩(てんぴじお)」という製法を採用することで、ミネラルが豊富に含まれる塩を作ることができるという。年間生産量は4トン。商社を通じて食品加工業者などに1㎏3千~4千円で販売し、2年後に年商1千万円を目指す。平山社長は「毎年現地で1人を新規採用し、地元である対馬で雇用を生み出したい」と話している。
平山社長は長崎県対馬市出身。1964年4月16日生まれの56歳。対馬高校卒。趣味は旅行、ドライブ。
同社は2009年3月設立。資本金300万円。2019年12月期売上高は約5千万円。従業員9人。

2020年10月13日発行