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行政手続きのオンライン化、目標の90%超え 福岡市


週刊経済2023年6月6日発行号

市民意見で51件を見直し

福岡市は5月25日、2020年度から取り組む行政手続きのオンライン化について、目標としてきた「手続き全体の90%以上のオンライン化」を達成したと発表した。
市はこれまで、年間処理件数ベースで90%以上の手続きのオンライン化と、75%以上を窓口に出向くことなくオンラインで完結できる体制を目標に取り組みを進めてきた。同日時点で、年間処理件数1020万件のうち、940万件がオンライン化しており、その割合は92・1%に達した。また、オンラインで完結する手続きの件数は852万件で割合は83・5%に達し、こちらの目標もクリアしている。高齢者乗車券や福祉乗車券の申請、子ども医療費助成の申請、就学援助の申請などの手続きが、ここ3年でオンライン化した。
また、今年1月には市民目線で「アナログ的な手続き・慣行」を見直すべく、「デジタル改善目安箱」を設置したところ、昨年度末までに290件の意見が集まり、それを元に51件の手続きを見直した。申請や届出のオンライン化やキャッシュレス決済への対応、データやり取りのための来庁の必要性などの意見を取り入れ、市政運営の各所に反映したという。
高島宗一郎市長は会見で、「目安箱の意見は大変貴重なもの。引き続き、市民目線でルールや手続きを見直し、時代に応じた形へアップデートしていきたい」と話している。