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薬剤師による買物支援サービスを開始 ナカヤマグループ
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週刊経済2023年3月7日発行
服薬指導時に提供
建設業、薬局事業などのナカヤマグループ(直方市感田、中山達也代表)は4月1日、薬剤師による買物支援サービスを開始する。
調剤薬局「ハート薬局」を展開しており、昨年4月に居宅療養者向けの服薬管理に特化した「ハート薬局在宅センター」を本社敷地内に開局。服薬管理で薬剤師やヘルパーが月2回から4回、定期的に療養者の自宅に訪問する際に買い物を支援することで独居老人などをサポートする。事業を手掛けるのは、ナカヤマグループの建築業㈲クリエイトホーム(同所)。地域でコンビニエンスストアを経営する㈲水江商店と連携しており、商品を登録したタブレットを見ながら療養者が服薬管理時に希望商品を選択。コンビニ側が受信データをもとに商品を取り揃えて検品、梱包、納品し、ハート薬局が次回の訪問時に薬とともに届ける。代金はハート薬局が代理で支払った後、銀行引き落としで居宅療養者に請求する。展開エリアは筑豊地区。
また、他の薬局に向けて同サービスのパッケージ提案も開始する。専用システムを構築したタブレットや加盟店向けの補償サービスををセットにし、加盟金50万円、月額5万円で提供する。薬局側は、服薬管理と買い物支援の一体サービスにより在宅訪問の回数増加が見込まれ、地域支援体制加算(地域医療に貢献している薬局が評価される加算)の取得が期待できるメリットがある。中山会長は「独居老人など高齢者に寄り添い、地域に恩返ししたいという思いで事業を構築した。『直方市モデル』として、さまざまな地域に思いを共有し広めていきたい」と話している。