若者のトレンド発信拠点、４４年の歴史に幕　天神ビブレ

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「福ビル街区建替プロジェクト」に伴い

イオングループ傘下でファッションビル運営㈱ＯＰＡ（＝オーパ、千葉市、山﨑満寿社長）の天神ビブレ（福岡市中央区天神１丁目）が２月１１日、４４年の歴史に幕を降ろし閉店した。
大規模再開発・天神ビッグバンの中核となる「福ビル街区建替プロジェクト」に伴い閉館することになった天神ビブレは、１９７６年１１月に大手総合スーパー「ニチイ」の百貨店業態「ニチイ天神ショッピングデパート」として開業。当時建物の名称は「天神第一名店ビル」だった。その後、８２年３月に若者向けファッションビル「天神ビブレ２１」に転換し、「天神コア」開業時は館内通路で両施設が直結するように。その後、店名は「天神ビブレ」になり、ビル名称も「天神ビブレビル」に変更。１６年３月にはイオングループ傘下・オーパに運営移管。主に若年層向けのアパレル、サブカルチャー、ファッションを中心とした店舗が多く集積され、福岡・天神の若年層に流行発信拠点として支持されてきた。今後は天神コア、福岡ビルとともに１９階建ての大型複合商業ビルに生まれ変わる。完成は２０２４年の予定。
２月１１日当日は午後９時過ぎに閉店セレモニーが開かれた。天神ビブレ商店会の高力夏男会長は開業時からの歴史を語り「本日で天神ビブレの営業は終了するが、これからの天神の未来へと期待したい」と述べ、 浅井直樹天神ビブレ館長 は「多くの地域の方々に支えられた。本当にありがとうございました」と感謝を込め、最後は多くのお客さんに見守られながらシャッターが降りた。

2020年2月18日発行