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若松区のリサイクル工場に減圧蒸留設備導入 東京都のアミタ


半導体メーカーの需要取り込む

リサイクル事業などを展開するアミタ㈱(東京都千代田区、佐藤博之社長)は11月20日、北九州市若松区響町1丁目の自社リサイクル工場「北九州循環資源製造所」に1億6000万円をかけ減圧蒸留設備を導入した。
自動車産業やIoT産業等の発展による半導体需要の高まりを背景に、国内半導体メーカーが増産していることを受け、九州、山口、広島、愛媛圏での半導体の製造過程に発生する廃液のリサイクル需要を取り込む。今回の減圧蒸留設備は月間120万tの処理能力を持つ。既に台湾や姫路市のリサイクル工場でも同設備を導入しており、同社ではリサイクルされた廃液をシリコンを含むリサイクル製品や、蒸留グリコール液として製造・販売していく。同社では「今後も投資対効果が見込める設備から順次導入し、リサイクル工場である循環資源製造所の機能増強に向けて動いていきたい」と話している。
同社は1977年4月設立。資本金は4億7323万円でアミタホールディングス㈱(京都市、熊野英介会長兼社長)の事業会社。従業員は150人。北九州循環資源製造所は2010年6月に開所。

2018年12月26日発行