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若松区のリサイクル工場に減圧蒸留設備を導入  東京都のアミタ


半導体メーカーへの対応強化

リサイクル事業などを展開するアミタ㈱(東京都千代田区、佐藤博之社長)は12月11日、北九州市若松区響町1丁目の自社リサイクル工場「北九州循環資源製造所」に減圧蒸留設備を導入した。
国内の半導体メーカーの増産を受け、製造過程で発生する廃液のリサイクル需要が高まっていることから生産体制を強化したもの。同設備は半導体製造時に排出されるシリコンスラリーと呼ばれる廃液を減圧蒸留によって分離し、シリコンを含有する「蒸留グリコール液」として再利用することができるもので、同工場では昨年11月に1基導入していた。2基目となる今回の設備は、今年4月に事業撤退を決定した台湾のリサイクル工場で使用していたものを移設する形で導入した。同社では引き続き九州、山口、愛媛県を中心にリサイクル需要を取り込む方針。
同社は1977年4月設立。資本金は4億7323万円でアミタホールディングス㈱(京都市、熊野英介会長兼社長)の事業会社。従業員は150人。北九州循環資源製造所は2010年6月に開所。

2019年12月24日発行