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若松区にひびきの研究開発センター建設 正興電機製作所


週刊経済2024年10月30日発行号

投資額は約41億円

電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、添田英俊社長)は、北九州市若松区ひびきの北2丁目の北九州市学術研究都市に「ひびきの研究開発センター」を建設する。24年10月着工、26年4月竣工予定。投資額は約41億円。
産学官連携による最先端の製品および技術開発を推進する研究開発拠点の整備事業。ひびきの地域における理工系大学、研究機関、先進企業とのシナジー効果を活用し、事業成長の柱と位置付けるDXおよびGXに貢献する製品開発や、オープンイノベーションを推進していく。センターは地上3階建ての研究開発棟が建築面積700㎡、延べ床面積2千㎡で、産学官連携や地域企業との協業による新事業開発に取り組む。先端モノづくり棟は建築面積1700㎡、延べ床面積3100㎡で、研究開発の際の試作・検証、事業化した際のモノづくりを担う。次世代蓄電池(レドックスフロー電池)を活用した電力需給制御システムやAI、ロボティクス技術を活用した設備遠隔監視などのスマート保安システムを備える。また、北九州市と立地協定を締結し、停電時には周辺施設への電力供給が可能な「地域EMS(エネルギーマネージメントシステム)」の推進を計画している。
同社は1921年5月創業、資本金26億721万7518円、従業員数1001人(連結)、売上高270億円7100万円(23年12月期連結)。