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苅田町の新松山工業団地に新工場 ユニ・チャーム アジア市場の生産拠点に
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紙おむつ、生理用品の製造販売大手、ユニ・チャーム株式会社(東京都港区、高原豪久社長)は8月5日、県が造成した苅田町の新松山工業団地に新工場を建設する。
アジア市場を中心に日本製紙おむつや生理用品の需要が好調なことなどから、同地域に近い北部九州への進出を決めた。また、事業継続性の観点から、大災害などで他の生産拠点が創業した際、緊急の生産拠点としての機能も整備する。同社は約35億円をかけ、団地内北側の敷地面積約16万平方mの用地を取得、18年夏の操業を目指し、輸出拠点としての工場を建設する。設備投資額や完成後の人員体制などは発表していない。事業主体は香川県観音寺市に本社を置く生産子会社・ユニ・チチャームプロダクツ株式会社(石川英二社長)。
8月10日、福岡県庁で立地協定の調印式があり、石川社長、小川県知事、苅田町の吉廣啓子町長らと立地協定を締結、その後、石川社長と小川知事は災害時における物資の供給に関する協定も交わした。調印式終了後、小川知事は「5キロ圏内に苅田港、東九州道、北九州空港がある新松山工業団地の立地第一号企業になられ、災害時の物資提供に関する協力もいただいたことに心から感謝する」と感謝の言葉を述べ、「紙おむつ、生理用品ではトップシェアとなった同社が福岡をアジア展開の拠点とされることに全面的にバックアップしていきたい」と語り、ユニ・チャームプロダクツ株式会社の石川社長は「国内4カ所目、依然として需要の多いアジア市場向けの拠点工場として生産する。地元雇用を優先的に進めることで、地域への貢献も果たしていきたい」と話した。