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苅田町に国内最大級のバイオマス発電所建設  住友林業など5社


総工費数百億円

住宅メーカーの住友林業㈱(東京都千代田区、市川晃社長)、発電事業の㈱レノバ(東京都千代田区、木南陽介社長)など5社は、京都郡苅田町に国内最大級約75MWのバイオマス発電所を建設する。総工費は数百億円になる見通し。
バイオマス発電所に必要な燃料を調達しやすいインフラが整っているため、同町を建設地として選定した。稼働後は年間約36万トンのバイオマス燃料で、一般家庭約16万8000世帯分を発電する計画。着工は2018年11月、21年6月に営業運転開始を計画している。苅田バイオマスエナジー(京都郡苅田町鳥越町)が施設を管理運営し、出資比率はレノバ43・1%、住友林業41・5%、ヴェオリア・ジャパン10%、九電みらいエナジー5%、三原グループ0・4%。燃料の種類は、北米産のペレットとインドネシア産のパームヤシ殻を使用するほか、九州北部の間伐材や林地未利用木材など。
同社は「木質バイオマス発電事業を推進することで、木材資源の最大限の活用と地域経済の活性化を目指している。19年3月までに再生可能エネルギーの発電事業を、計画段階のものも含めて、200MW規模まで拡大する」と話している。

2018年7月10日発行