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色を識別するシステム大会で準優勝 九州職業能力開発大学校


昨年に続き2回目

厚生労働省が所管し、ものづくり産業に特化した人材を育成する九州職業能力開発大学校(北九州市小倉南区志井、岡田龍雄校長)は、3月9日開催の「LSIデザインコンテストin沖縄2018」に出場し、準優勝した。昨年の初出場での準優勝に続き2回目。
LSIとは、ICよりも高密な電子部品を、1つの半導体チップに組み込んだ大規模集積回路システムのこと。これを課題テーマに沿って設計し、その技術力の高さを競う大会。
今年は、AI(人工知能)などの学習に使用され、人間の脳の学習動作を簡易化した「ニューラルネットワーク」を設計することがテーマ課題。同校は、赤・緑・青の色情報を大規模集積回路システム内に入力し、赤色なのかそれ以外の色なのかを判別するニュートラルネットワークを作成した。事前準備として、画像処理を施した物体画像の色の平均値を入力し、オレンジやピンクなど赤色に似た色も識別できるように工夫した点などが評価された。
同大学校では「今後もさまざまな大会で活躍できるよう、実践的なカリキュラムを充実させたい」と話している。

2018年4月17日発行