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船舶用太陽光発電システムを販売 堀内電気


マリーナなど通じ需要開拓

太陽光発電所、電気通信設備の設計・施工業の㈱堀内電気(福岡市博多区浦田1丁目、堀内重夫社長)は、このほど船舶用太陽光発電・蓄電システムを開発。9月から本格販売を開始した。

太陽光発電事業のノウハウを生かし、太陽光発電モジュールから蓄電池に蓄えたられたエネルギーで、船内のエアコンや冷蔵庫、テレビなどの船内設備の電源を賄うもので、プレジャーボートを中心に船舶向けの新たな需要を掘り起こす。

同社では重量18トンのクルーザーに8枚のソーラーパネルと蓄電池、リチウムイオン電池、パワーコンディショナーを設置。試験運用を重ねた結果、平均して総発電量1・25kW、蓄電容量約10kWで、テレビ、エアコンが7〜9時間、冷蔵庫で24時間分の消費電力をカバーしたという。オーダーメード提案で発電や蓄電の能力は用途やサイズに応じた施工が可能。価格は施工費含め200万円からで、マリーナや漁業協同組合などを通じて販売先を開拓し、初年度は施工実績10件、3000万円の売り上げを目指す。

堀内社長は「エンジンの発電機に比べ、燃料コストが低減でき静粛性にも優れる上、メンテナンスの手間も省ける。十分需要は見込めるだけに、まずは着実に施工実績を上げていきたい」と話している。

2017年9月5発行