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舞鶴2丁目にフードデリバリー特化のシェアキッチン エコア


週刊経済2021年11月9日発行

10店舗が同時出店可能

LPガス供給の㈱エコア(福岡市博多区冷泉町、前原薫社長)は11月1日、同市中央区舞鶴2丁目にテイクアウトとデリバリー専門のシェアキッチンを開設した。
シェアキッチンとは一つの厨房設備を複数の飲食店や料理人が共同で使うことができる施設。フードデリバリーに特化する飲食店向けシェアキッチン事業を手掛ける㈱BeChef(ビーシェフ・東京都、戸邊将文社長)と連携し、アフターコロナ時代を見据え、コロナ禍で苦境にたたされている飲食事業者や新規参入者を支援していく。場所は通称昭和通り、舞鶴2丁目交差点北側。「ECORE(エコア)天神キッチン」。フロア面積は約60㎡。5区画に分けられ、それぞれに各店舗が占有できるコンロ、フライヤー、ガス炊飯器を設置し、午前と午後にわけ10店舗が同時入居できる九州最大のデリバリーテイクアウト専門のシェアキッチンになるという。設備は1区画に3口ガスコンロ、1層シンク2台、ガスフライヤー、台下冷蔵庫1台(2扉)、台下冷凍庫1台(2扉)ストック用 縦型冷蔵庫1扉、ストック用縦型冷凍庫1扉、ラックシェルフw1200程度1・5台、ガス炊飯器、フードダクト、製氷機、ガスオーブンなど。プロ仕様の厨房設備を装備し、ビーシェフが開業支援コンサルも手掛ける。初期費用は無償、家賃は月13万円。ガス、電気使い放題サービスも提供する。同社では「新規参入であればテストマーケティングにも最適で、チャレンジへのきっかけになる。入居者はすぐに快適な店舗運営が可能でエネルギー供給を通して事業者を支援していきたい」と話している。
エコアは1947年設立、資本金4億8千万円、売上高325億円。九州全域52万世帯に供給している。従業員数441人。