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自社開発の特殊木材が東京国立競技場で採用 九州木材工業


5階フロアのベンチに

木材加工販売の九州木材工業㈱(筑後市和泉、角博社長)が生産する不燃木材が、現在建設中の東京国立競技場内に採用されることが決定した。
同競技場の5階フロアは、緑を取り入れた空間「空の杜(もり)」となる予定で、そこに設置する木のベンチ40脚に同社の木材が採用される。7月に出荷し、11月引き渡し予定。同社が開発した腐らない木材「エコアコールウッド」は、仕入れた木材に特殊な薬剤を注入して乾燥させることで、耐用年数が一般的な5~10年を25年まで伸ばせる点が特徴。
角社長は「エコアコールウッドの受注は近年増加傾向にある。腐らないというメリットから、官公庁や寺社仏閣への導入事例も増えてきた。東京国立競技場への導入を機に、この木材の良さを知っていただけたら」と話している。

2019年5月14日発行