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自然食レストラン、8年後に100店舗体制へ ベストアメニティ 年内の東京出店などで弾み


 雑穀米を中心とした自然・健康食品メーカー、ベストアメニティグループ(三潴郡三潴町、内田弘社長)は二〇一二年までに、展開する自然食レストラン「キャトルセゾン旬」の全国百店舗体制を目指す。  
  既存店の売り上げ好調に加え、ヤマゴ食品株式会社との事業合併によるレストラン向け食材・加工食品の大型供給が可能になったことに伴うもの。まずは年内に東京をはじめ、熊本、佐賀など県外五カ所に直営店を新規出店。今後はFCも視野に入れ、郊外型、インショップ型の両スタイルで出店していく。  
  同店は雑穀米や有機・無農薬栽培された旬野菜、無添加調味料にこだわった料理、惣菜といった自然食のみを提供するレストランで、現在までに三潴町玉満(本店)、天神イムズ、久留米井筒屋、パピヨンプラザなどで六店舗を出店。  
  レストラン事業はグループ会社の一膳やまご(中山博友社長)が展 開する。同社は弁当・総菜製造販売業のヤマゴ食品株式会社との業務合併により、今年四月一日付で設立。本社は旧ヤマゴ食品本社(筑後市新溝)に置き、同事業のほか、店舗販売用・レストラン向けの各種総菜・弁当を製造している。資本金は二千万円、初年度売上高見込みは二十五億円、従業員数は二百五十人。  
 
 調味液の販売を量販店を中心に強化

 また同社は、調味液「達人こくでーる」の販売を全国の量販店を中心に強化する。  
  全国千五百カ所におよぶ既存量販店での売上げが好調なことから、今後は従来の主力ルートだった通販に加え、量販店と業務(飲食店向け)販売にも重点を置き、一般向け商品としての認知度向上を図っていく。これに伴い、現在月産約二十万本の生産量を今期中には同六十万本、二年後には同三百万本まで生産量を増やす。  
  同商品は昨年三月に発売。イワシの魚醤に雑穀酵素と焼酎でブレンドした発酵系アミノ酸調味料で、天然酵素の作用により、「素材そのものの旨み成分とコクを引き出す効果がある」のが特徴という。価格は万能用が百二十gで六百三十五円、カレー専用が同七百円、肉・魚用が百六十gで九百円などとなっている。  
  内田社長は「化学調味料に代わる二十一世紀型の新たな調味料と自負している。新たな主力商品に位置付け、認知・普及につとめていきたい」と話している。  
  同社は九〇年四月に設立、資本金は一千百万円。現在、自然食ペットフード会社、雑穀米の焼酎会社、農業法人など九つのグループ会社を運営。グループ売上高は三十三億円(〇三年三月期)、グループ従業員数は四百一人。
 内田代表は大分県佐伯市出身、五七年四月十三日生まれの四十六歳、佐伯高校(現日本文理大附属高校)卒。趣味はゴルフ。

2004.4.20 発行 週刊経済より