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自然エネルギー利用の新電力プラン発売  自然電力


電気代1%を発電所増設などの用途に

自然エネルギー発電事業、電力小売りの自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長)は12月17日、個人向けの新たな電力プラン「SE(エスイー)デビュー」を発売した。
これまで自然エネルギー100%、CO排出係数ゼロの電気を供給する「自然電力のでんき(SE100)」、実質自然エネルギー30%の電気を供給する「自然電力のでんき(SE30)」を提供。新電力プランは想定される年間CO削減量は前述のプランより低くなるものの、電源構成などそのままに、気軽に自然エネルギーを利用できるプランにした。また自然基金のスキームを活用し、毎月支払う電気代の約1%は、自然エネルギー発電所を増やすための環境貢献にも使用する。

 三井住友ファイナンス&リースなどとファンド設立

また同社は同日付で自然エネルギー発電所の開発、および保有・運営事業への共創投資プラットフォームを立ち上げる一環として、「自然ファンド」を設立することで三井住友ファイナンス&リースなどと合意した。
ファンドの正式名称は「自然電力再生可能エネルギー開発投資事業有限責任組合」で、出資者は三井住友ファイナンス&リース(東京都千代田区)、MULエナジーインベストメント(同所)、上野グリーンソリューションズ(横浜市)。資産規模は80億円で、投資対象は国内外の太陽光発電事業、及び風力発電事業、存続期間は2030年までとする。事業開発段階から投資し、発電所の運営まで一貫して手掛ける中でノウハウを蓄積し、高品質で地域に根差した持続可能な発電事業の開発につなげるだけでなく、営農型モデル、屋根置きモデル(住宅・商業施設含む)、マイクログリッド(蓄電池併設型発電所モデル)といった未来に資する新規事業への投資を通じ、分散型電源開発の産業創出・育成も目指す。

2020年1月7日発行