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自動化需要などで売上高8・2%増の284億円 西部電機


週刊経済2023年6月6日発行号

売上高過去2番目も原料高などで減益

機械メーカーの西部電機㈱(古賀市駅東、税所幸一社長)の23年3月期連結決算は、売上高が前期比8・2%増の284億7800万円、経常利益が10・5%減の25億3000万円で増収減益だった。
国内企業の旺盛な設備投資需要、中でも自動化・省力化を目的とした設備投資意欲の高まりを追い風に、主力の精密機械事業(7・0%増)、搬送機械事業(14・4%増)の売上がいずれも好調で、連結増収をけん引した。連結売上高は2018年度に次ぐ過去2番目の規模だった。また、受注高は12・0%増の328億8400万円で過去最高額。大口物件の成約や長納期化による前倒し受注などが受注高を押し上げた。一方で、原材料・資材価格の高騰が響き、営業利益(11・5%減)、経常利益は2けた減益となったが、経常利益の規模としては過去3番目。最終利益は7・0%減の18億600万円だった。
今期の見通しでは、売上高が前期比12・4%増の320億円、経常利益が14・6%増の29億円で過去最高業績の更新を見込む。