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膜分離活性汚泥方式排水処理施設が完成  エコアス    5月7日から稼働


 建築物環境衛生管理、汚泥処理、環境ソリューション事業のエコアス株式会社(福岡市博多区西月隈4丁目、大澤清和社長)が同社汚泥リサイクルプラント敷地内に建設していた排水処理施設および調整槽が4月30日に完成し、5月7日から稼働した。
 同社はこれまで汚泥リサイクル事業を通じて、環境負荷の軽減やコンプライアンス徹底、適正処理の重要性を強化してきたが、今年4月の設立10周年を機に同施設を新設することでより高レベルの排水基準を達成し、環境保全に貢献するのが目的。場所は国道3号立花寺北交差点近く、同本社事務所から約30m南側。リサイクルプラントの敷地面積は1050平方m。正式名称は「膜分離活性汚泥方式除害施設」で建築面積は80平方m(調整槽含む)。
 同施設は、ろ過板の両側に微多孔性膜を張った膜カートリッジ(幅490mm、高さ1000mm、厚さ6mm)、内側から処理水を抜き出すチューブと集合管、下部の散気管と散気ケースで構成した「膜ユニット」を2基設置。1ユニット当たり150枚の膜カートリッジを収納しているのが特徴。分離対象液が膜面と平行に流れ、処理水は膜面に直角透過。ばっ気水流で常時セルフクリーニングすることで膜表面に堆積物が生じにくい構造になっている。BODなど有機汚泥物質の分解だけでなく、窒素も同時に除去できるという。また、同処理を施した処理水は、施設内外の各種清掃・洗浄水や業務用補給水としてリサイクル活用する方針。
 同社では「有機性汚泥脱水処理施設で膜分離活性汚泥方式排水処理施設を導入したのは九州では始めて。今後もゼロエミッション推進事業認定業者、優良産廃処理業者として、他業者の模範となるようCSR(企業の社会的責任)を果たしていきたい」と話している。
 同社は2004年4月に設立。資本金は1000万円。