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脱炭素都市目指し「グリーン成長戦略」策定 北九州市
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週刊経済2022年2月15日発行
脱炭素戦略は政令市で初
北九州市は1月12日、2050年のゼロカーボンシティを目指す上での目標や取り組みなどを盛り込んだ「北九州市グリーン成長戦略」を取りまとめた。脱炭素化に向けた成長戦略の策定は政令市で初めて。
産業都市として、産業の競争力強化と温室効果ガス削減を両立させるための取り組みが重要と位置付け、エネルギーの専門家や地元企業などの有識者と協議を重ねて戦略案をまとめた。基本戦略は、「経済性の高い脱炭素エネルギーの安定供給と利活用による既存産業の脱炭素化・新産業の創出」と設定し、再エネ技術の積極導入や脱炭素電力の利用拡大を図る「脱炭素電力推進拠点都市」と、水素利活用拡大に向けた連携体制の構築を目指す「水素供給・利活用拠点都市」を両輪で目指していく。また、これら拠点都市構築に必要なイノベーション創出に向けた企業支援も強化していく方針。目標としては、2030年度までに約5900~6800億円の直接投資、約93万トンのCO2削減効果を目指すとし、そのほか公共車への電動車導入割合100%、水素需要企業・供給企業のマッチング10件、脱炭素関連プロジェクトチームの立ち上げ件数36件以上、国の補助金申請18件以上など、取り組みごとに細かいKPIを設定した。
北橋健治市長は会見で「産業界と連携して取り組みを進め、持続可能な成長の模範となる『環境と経済の好循環』の成功モデルを目指していく」と話している。