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肥後銀行と総額10億円のPIF融資契約 レイメイ藤井


週刊経済2023年4月11日発行

環境、社会、経済などのインパクトを分析・評価

紙・文具・事務機器販売の㈱レイメイ藤井(福岡市博多区古門戸町、藤井章生社長)は3月31日、肥後銀行(熊本市)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」融資契約を結んだ。
融資額は総額10億円。調達資金は新熊本本店の建設資金に充てる。モニタリング機関は公益財団法人地方経済総合研究所(地総研)。新熊本本店は1階がショールームおよび同社の歴史を紹介するコーナーとオフィス機器を展示するコーナー、2階がオフィスフロアと応接スペース、3階が会議室、コールセンター、カフェ・休憩室、テラスなど。外観は壁面の大半がガラス張りで、3階テラスには緑の植栽を配置するなど開放感のあるオフィスデザインになっている。建物で消費する年間の1次エネルギー収支の効率化を最大限目指し、電源監視システム・雑用水系統の利用・自動調光照明器具の配置・屋内外の緑化など環境面に配慮するとともに、多様な働き方に対応する仕掛けとしてのABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の考え方に基づいた、同社が目指すオフィスの将来像を具体化している。
PIFとは、企業活動が環境・社会・経済などに与える「インパクト」(ポジティブな影響およびネガティブな影響)を金融機関が分析・評価し、継続的な支援をする取り組み。肥後銀行および地総研から同社が抱える社会的インパクトを包括的かつ定量的に評価を受けるとともに定期的にモニタリングを受けることで持続可能な企業活動を進めていく。なお、今回の取り組みは、第三者評価機関である㈱格付投資情報センターのセカンドオピニオンを取得している。