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聴覚障がい者向け遠隔手話サービス導入 ガンツ不動産


業界初、年内6月から

不動産仲介の㈱ガンツ不動産(福岡市博多区比恵町1丁目、森田光俊社長)は今年6月から、聴覚障がい者への物件案内や賃貸契約時に、遠隔手話サービスを導入する。業界では初の試み。
これまでは契約時に内容確認の困難さなどの理由で契約に結びつかない現状があったため、数年の試行錯誤の期間を経て「ユニバーサルデザイン」のコンサルティングを手がけ、遠隔手話サービス事業に参入した㈱ミライロ(大阪市淀川区西中島3丁目、垣内俊哉社長)と提携し、実現した。同サービスは、パソコンの画面を通じてミライロに待機する手話通訳士に契約の諸条件などを説明したのち、その内容を手話にして伝える仕組み。このことで聴覚障がい者や聴覚が衰えてくる後期高齢者との意思確認が可能になり、現在の管理物件の入居率5%増を見込んでいる。
森田社長は「まずは地元・福岡でじっくりと遠隔手話サービス導入の認知度を高めていきたい」と話している。
同社は2015年7月設立。資本金100万円。従業員数11人。森田社長は1969年2月22日生まれの49歳。北九州市八幡東区出身。九州工業大学工学部中退。趣味は釣り、読書。

2018年5月8日発行