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聴覚障がい者との円滑交流実現目指す団体に参画 九州工業大学


週刊経済2022年11月8日発行

読唇など口話認識の導入に関する研究推進

国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、三谷康範学長)は、11月1日に設立した先端技術を活用し聴覚障がい者と円滑な交流の実現を図る団体「一般社団法人手話言語等の多文化共生社会協議会」に参画した。
聴覚障がい者と健常者を結ぶ新たな社会基盤の構築を図るため、自由闊達で円滑な交流に役立つ技術の研究開発を基盤に、聴覚障がい者が積極的に社会参画できるコミュニケーション・プラットフォームの構築を支援する。同協議会は手話言語と音声言語を翻訳し、双方向に伝達するプログラムの研究開発や、そのプログラムの実用化を促進する人材育成などに取り組む計画で、九工大では、唇の動きなど視覚情報に基づく発話内容の認識を研究する齊藤剛史教授を中心に、口話認識の導入に向けた研究などを進める。10月18日現在の参加機関は国立大学法人電気通信大学(東京都調布市、田野俊一学長)、同法人名古屋工業大学(名古屋市、木下隆利学長)、ソフトバンク㈱(東京都港区、宮川潤一社長)ほか17の企業や大学、自治体など。同大学は「聞こえない人が不自由さを意識することなく社会参画し、のびやかに自己実現できる基盤づくりを支援したい」と話している。