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聴こえ支援や業務効率化など実証実験2件を採択 福岡市と福岡地域戦略推進協議会
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週刊経済2021年8月3日発行
フィールド提供などで支援
福岡市と福岡地域戦略推進協議会(略称FDC、福岡市中央区天神1丁目、麻生泰会長)は7月15日、「福岡市実証実験フルサポート事業」で2件のプロジェクトを採択した。
先端技術などを活用し、社会課題の解決などを目指す優秀なプロジェクトについて、関係部局などとの調整や広報支援、実証フィールドの提供、国家戦略特区を活用した規制緩和などをサポートする「福岡市実証実験フルサポート事業」の一環。今回採択したのは、聴こえ支援の設計・開発・販売などのサウンド㈱(同市東区唐原4丁目、中島祥好取締役社長)による、「会話ストレス軽減 音声加工技術」と、IoT、AIを活用した開発事業などの㈱Regnio(同市中央区大名2丁目、中野雅俊代表取締役兼CTO)による「Regnio Factory」。
「会話ストレス軽減 音声加工技術」では、窓口案内や交通機関アナウンスなどにおける音声を高齢者などへ聞き取りやすく改善する実証実験を実施し、利用者ニーズや技術的課題を検証。コロナ禍で、マスク越しの会話やオンライン会議などが増加するなか、話し手・聞き手のストレス軽減などを目指す。「Regnio Factory」では、AIやIoT機器により生産管理を自動化する技術を用いて、中小企業の工場製造ラインにおける実証実験を実施し、その効果測定・実現可能性を検証。従業員などの業務効率化や働き方改革につながるデータの可視化・分析、需要予測モデルの構築を目指す。