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群馬県のJR前橋駅前でスマートバス停を運用開始 YEデジタル


週刊経済2022年12月27日発行

複数バス事業者の運行情報を統合

BtoB向けITソリューション企画・開発・提供の㈱YE  DIGITAL(北九州市小倉北区米町2丁目、玉井裕治社長)は、12月20日から群馬県前橋市のJR前橋駅前北口バスロータリー内で、運行時刻表やバスの系統図、広告などをリアルタイムに表示できる「スマートバス停」を設置し、運用を開始した。
設置場所はJR前橋北口バスロータリー内の1番乗り場(前橋公園・県庁方面)。群馬県でスマートバス停の導入は初めて。前橋市はこれまで、バス事業者ごとにバス停が分散し、利用しづらいという課題に直面していた。そこで、便利な公共交通を目指し、前橋市内を運行する乗合バス事業者6社に事業協同経営を働きかけたところ、「前橋市内乗合バス事業協同経営計画」に基づく共同経営について、国土交通省より独占禁止法の免除を獲得。分散されているバス情報を、同社のスマートバス停に統合した。同社は、富士フイルムイメージングシステムズ㈱(東京都品川区西五反田3丁目、松本考司社長)の「バスナビゲーションシステム」と連携。同社がスマートバス停の開発、導入支援を担い、富士フイルムイメージングシステムズが企画、デザイン設計、運行情報配信、スマートバス停機材販売・設置工事・保守を担った。今回、導入したバス停は、「スマートバス停 Bタイプ」。31・5インチのデジタルサイネージにバスの運行時刻表やバス接近情報、運休情報、お知らせなどを提供できるほか、当該曜日の時刻表や現在時刻表が拡大表示される。
同社は「スマートバス停の導入で、複数バス事業者の運行情報を1つのバス停に統合でき、利便性向上につなげることができた」と話している。