線虫によるがん検査キットの販売開始　新生堂薬局

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週刊経済2022年11月1日発行

「地下鉄筑紫口改札前店」で取り扱い

調剤薬局やドラッグストアを展開する㈱新生堂薬局（福岡市南区中尾３丁目、水田怜社長）は１０月から、線虫によってがんを早期発見する一次スクリーニング検査キット「Ｎ―ＮＯＳＥ」の販売を開始した。
がん検査の研究、開発の㈱ＨＩＲＯＴＳＵバイオサイエンス（東京都千代田区、広津崇亮社長）と代理店契約を結んだもので、主要対象のビジネスパーソンが多く行き交い、ＨＩＲＯＴＳＵ社の研究拠点「福岡Ｒ＆Ｄセンター」にも近い調剤薬局「地下鉄筑紫口改札前店」で取り扱う。エヌノーズは、嗅覚に優れた線虫が人の尿に含まれるがんのにおいを検知することを利用した一次スクリーニング検査で、わずかな尿の接種だけで検査できるため、一般的ながん健診よりも低コストでがんリスクを調べることができる。価格は１万４８００円（税込）。今後は取り扱い店舗を増やす計画もある。新生堂薬局では「九州で最も利用者が多い駅なので、一人でも多くがん検査のきっかけを提供したい」と話している。