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総領事にアッタカーン外務省儀典局副局長 タイ政府


福岡総領事館新設で

駐福岡タイ総領事館のトップ・総領事に10月1日付で、タイ外務省儀典局のアッターカン・ウォンチャナマース副局長が着任、同日午後、福岡県庁の小川洋知事を表敬訪問した。
アッタカーン氏は1962年5月10日生まれの56歳。タマサート大学教養学部、上智大学国際教養学部修士課程修了。87年にタイ外務省に入省、東京の駐日大使館を経て、インド・ムンバイ総領事館、オーストリア、イスラエル大使館などで書記官や参事官を務め、15年に儀典局儀典課長、17年から副局長を務めていた。
県庁8階の知事応接室を訪れた新総領事は出迎えた小川知事と固い握手を交わした後、「九州におけるビジネスの中心都市・福岡に総領事館を開設できたことが嬉しい。日本の地方都市レベルで経済、通商、文化、教育といった幅広い分野での交流を深めていきたい」とあいさつ。小川知事は「誘致活動を経て、領事館を開設されたことに感謝する。バンコク都と福岡県は友好提携関係であり、これを土台に留学生の交流や観光客増などにつなげていきたい」と応じた。記念品の交換では小川知事が博多織のテーブルクロスを、総領事が土器をそれぞれ交換し、握手で友好関係を確認した。
タイの福岡総領事館は博多駅前のJRJP博多ビルに臨時事務所として開設、来年春には中央区天神に移転し、5月ごろからビザ発給などの本格業務をスタートさせる。エリアは九州・沖縄と中国地方の13県。タイの在外公館は東京の大使館、大阪の総領事館に次ぎ3カ所目。福岡市内への在外公館開設は09年4月のベトナム総領事館開設以来、約9年ぶりとなる。

2018年10月10日発行