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総工費4億円をかけて、本社ビルを増改築   カクマル   完成予定は06年11月


 測量用資材の製造、卸販売の株式会社カクマル(福岡市城南区別府3丁目、曽根田馨社長)は、総工費4億円をかけて本社ビルを増改築する。完成予定は06年11月。
 これは製造機械を導入し、測量資材の生産力のアップを図るもの。2004年から国土交通省がDID(人口集中地区)を対象に「都市再生街区基本調査」を実施し、基準点の整備を図っており、同社製造のポイントホールが50%を占めていることから、生産力の向上を目指している。
 敷地面積は約1,000平方mで、延べ床面積が約2,240平方m。4階建てのRC造。1階を測量資料館にし、伊能忠敬に関する資料や測量機械、ポイントホールなどを展示する。2階、3階を事務所兼製造工場にし、倉庫も設置する。

  富士通と共同で位置情報確認可能のポイントホール

 また同社では、ポイントホールにICチップを入れ込み、携帯電話をかざすと現在位置が把握できる位置情報確認のインテリジェントポイントホールを富士通と共同で開発している。
 これは「都市再生街区基本調査」で受注しているポイントホールに利用するもので、現在、位置情報を確認できるシステムを富士通が制作しており、新商品の開発に向け共同で進めている。曽根田社長は、「新ビルだと生産能力が3倍高まるので、街区基本調査の受注シェアをさらに拡大していく。また、位置情報が確認できるインテリジェントホールも完成させたい」と話している。
 同社は1960年5月創業、67年設立、資本金1,000万円、従業員数は19人。売上高は6億8,000万円。
 曽根田社長は福岡市出身。1955年11月27日生まれの50歳。福岡第一高校卒。趣味はバイクツーリング。