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総事業費72億円かけ8階建て新病棟を建設  九州中央病院    完成は2015年1月の予定


 公立学校共済組合・九州中央病院(福岡市南区塩原3丁目、飯田三雄病院長)は現在、総事業費72億3000万円をかけ同病院敷地内に8階建て新病棟を建設している。今年7月から着工しており、完成は2015年1月の予定。
 既存病棟が今年で築30年と老朽化していることに伴い、新病棟を建設することで、今後の急性期医療を提供する新たな地域医療支援機能を持つ病棟への転換を図るのが狙い。場所は国道385号(日赤通り)沿い、南警察署西口交差点近くの同病院北側駐車場跡地。敷地面積は3万682平方m、新病棟の建築面積は1835平方m、延べ床面積1万2295平方mの地上8階建て。1階は入院・外来共用フロアとして屋内パサージュ、コンビニエンスストア、カフェ、ラウンジ、防災センター、会議室・研修室などを設置し、2階フロアは入院患者ラウンジ、コインランドリー、浴室、面談室、リハビリテーション室など、3階から8階が病棟(3~7階は各48床、8階46床の計286床)。完成後は許可病床数330床のうち、286床を新病棟に移転。全室個室となる。総事業費は施設が62億3000万円、設備10億円の計72億3000万円。
同病院では「新病棟が完成すれば、建築面積1万2797平方m、延べ床面積4万657平方mと現在の約1・4倍規模になる。今年度中には次世代放射線がん治療装置『トモセラピー』の導入を計画しているほか、次年度以降、緩和ケア病棟(20床)設置も予定している。今後も福岡県指定がん診療拠点病院として、総合的ながん治療医療の充実を図っていきたい」と話している。
 同病院は1957年5月、九州各県公立学校教職員の結核性疾患治療対策を目的に開設。許可病床数は330床(8棟)、職員数は508人(12年3月現在)。