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総事業費63億円の博多区役所新庁舎が完成 福岡市


週刊経済2022年2月1日発行

省エネ技術を積極導入

福岡市は1月18日、建て替え工事を進めていた博多区役所の新庁舎が完成したと発表した。総事業費は約63億円。
旧庁舎は1971年に建設され、老朽化が進み現在の耐震基準を満たしていなかったことから、建て替えを決定。隣接する公園に新庁舎を建設し、旧庁舎は解体して新たな公園として整備する。新庁舎の敷地面積は2480㎡、地上10階建てで延べ床面積は1万5224㎡。中間層柱頭免震構造を採用し、災害によるインフラ途絶時も72時間機能継続可能な区役所機能を持つほか、空調や照明を自動でオンオフする、人検知センサーによる照明空調最適制御システムを採用するなど、省エネ技術を積極的に導入。9階、10階の窓には太陽光パネルも設置した。また、1階にはイベント利用などを見据えた多目的ホールを整えている。業務開始は5月6日の予定。
高島市長は「通常、区役所の1階にあるような窓口の機能を2階、3階に配置して、1階を市民の皆さんが集まれる空間にしたところが大きな特徴」と話している。