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緊急事態明け人出回復の期待感でマイナス幅縮小  九州・沖縄地区中小企業景況調査


福岡県は35・2P改善

(独)中小企業基盤整備機構九州本部(福岡市博多区祇園町、橋本大哉本部長)が3カ月ごとに実施する九州、沖縄地区の中小企業景況調査の全産業の業況判断DI(「好転」―「悪化」/2020年7月~9月期)は、前期差27・1ポイント改善のマイナス34・3と、5期振りにマイナス幅が縮小した。福岡県は35・2ポイント改善のマイナス24・9。
緊急事態宣言が明け、人出が戻りつつある小売業などで景気回復への期待感が高まり、過去最大の落ち込みだった前期の反動で、過去最大級の上げ幅となった。事業別では、サービス業が31・9ポイント改善のマイナス35・7、製造業が30・9ポイント改善のマイナス35・8、小売業が29・7ポイント改善のマイナス35・1、卸売業が18・7ポイント改善のマイナス42・2、建設業が5・8ポイント改善のマイナス24だった。
同調査は中小企業基本法で定義する九州、沖縄地区の中小企業を調査対象に集計(9月1日時点)しているもので、今回で161回目。2852社に聴き取り、有効企業数2751社で、回答率は96・5%だった。

2020年10月13日発行