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統合2年後を照準に持株会社の中期経営計画  福銀と熊本ファミ銀    熊本県内営業を役割分担


 福岡銀行と熊本ファミリー銀行は2月26日、4月に経営統合で設立する共同持株会社・株式会社ふくおかフィナンシャルグループの中期経営計画を策定した。
 2007~08年度の目標数値や戦略を示したもので、本業のもうけを示すコア業務純益は、今年度見込みの704億円から目標を880億円に設定した。当期純利益は420億円、ROEは8%台、不良債権比率は1%台を目指し、総資産は現行の9億3,000万円から10兆円に目標設定した。また、貸出金シェアは福岡県内で27%から30%に、熊本県内で22%から28%に引き上げる。福岡銀行がフルラインアップの展開を図る一方で、熊本では熊本ファミリー銀行が地域に密着した展開で個人や中小企業などのリテールに特化し、福岡銀行熊本営業部中心に原則として今後開拓する大企業などの大口取引を担当する。九州各県での営業展開も原則として福岡銀行が担当し、役割分担を明確化して相乗効果を狙う。また、経営方針や戦略目標の設定、経営資源(資本・人員)の配分、リスク管理や内部監査機能は同社に集約する。
 さらに5年後を照準とした将来像では、コア業務純益1,200億円以上、当期純利益600億円以上、総資産12兆円以上を目指す。
 同社では、「あなたのいちばんに。」をスローガンとし、青を基調にしたシンボルマークやロゴタイプで統一したブランド戦略を図る。また、熊本ファミリー銀行から福岡銀行に40~50人を出向派遣させて人材交流も図る。