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経産省のものづくり日本大賞を受賞 日本タングステン


週刊経済2023年1月31日発行

「優秀賞」に

タングステン、モリブデンメーカー日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の注力製品が経済産業省の第9回「ものづくり日本大賞」において優秀賞を受賞した。
同賞は製造生産現場の中核を担う中堅人材や伝統的・文化的な技を支えてきた熟練人材、今後を担う若手人材など「ものづくり」に携わる各世代の人材のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するもので経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携し、2005年から開催し今回9回目になる。九州管内の受賞件数は優秀賞が4件(26人)、九州経済産業局長賞が10件(47)人となった。同社では「強化プラスチックの品質と生産性向上に貢献する新規耐久材料の開発」をテーマに6人の技術者が受賞。受賞製品はプラスチック生産機部材「MAZELLOY」。蓄電池の電極ペーストや強化プラスチック材料の生産性向上に向け開発されたもので摩耗性と耐腐食性を併せ持ち、従来品の合金工具鋼に対して10倍以上の長寿命化を実現したという。耐摩耗性の向上により交換頻度を10分の1以下に削減できることで、生産に関わるランニングコストを従来の半分以下におさえられる。早いものは数週間で使い捨てされる二軸押出機の部材において、新材料の採用拡大により持続可能な社会実現に貢献するとして評価を受けた。