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経常益10・9%増の311億2500万円 山九
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売上高は4・3%増の5319・5億円
総合物流大手の山九㈱(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2018年3月期連結決算は、売上高が前期比4・3%増の5319億5600万円、経常利益が同10・9%増の311億2500万円で増収増益。売上高、経常利益ともに過去最高となった。
物流事業では、港湾のコンテナ取扱量はほぼ前年並みで推移。国際物流では海外子会社の新規連結などにより増収、国内外で大型設備輸出案件の取り扱いが拡大したこともあり増益となった。3PL事業では、燃料費の高騰影響等はあったものの、前期開始の店舗向け配送作業収益の期間差ならびに顧客への作業契約料金見直し等の収益改善を進め、事業基盤の整備に向けた施策を推進。機内物流は国内・海外での各製造業構内における取扱量の増加や中東での新規構内作業が全体作業量を押し上げた。
機工事業では、国内における製造基盤整備や効率化対策工事、老朽化設備解体などの受注を拡大するとともに、コスト管理の徹底および要員調整や機材配置の効率化等により収益性を改善した。保全作業では、国内のSDM(大型定期修理工事)工事量は、前年メジャー年の工事量には届かなかったものの、東南アジアや中東での作業が増加、併せて国内大型生産設備の造成関連工事等により、全体では増収増益となった。増収基調により営業利益も同16・6%増の315億8100万円となり、当期純利益は同6・6%増の194億200万円となった。
セグメント別に見ると、物流事業は売上高が前期比5・6%増の2744億8100万円、営業利益が同27・0%増の96億円。機工事業は売上高が同3・2%増の2331億7300万円、営業利益が同11・7%増の203億4800万円。その他の事業では、売上高が同0・1%増の243億円、営業利益が同37・2%増の14億5600万円だった。
今期は売上高が前期比1・5%増の5400億円、営業利益が同1・3%増の320億円、経常利益が同3・5%増の322億円、当期純利益が同8・2%増の210億円を見込んでいる。
2018年6月5日発行