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経常益は76・7%増の4億4500万円 岡野バルブ製造


週刊経済2022年1月25日発行

経営効率化で営業利益2・48倍

発電プラント向けバルブ製造業の岡野バルブ製造㈱(北九州市門司区中町、岡野武治社長)の2021年11月期連結決算は、売上高が前期比8・1%減の58億5千万円、経常利益が76・7%増の4億4500万円の減収増益だった。
国内原子力発電所の点検工事などのメンテナンス事業が順調に推移したものの、主力のバルブ製造販売が国内外の大型案件の計画変更などに伴う納期延伸が響き減収。しかし案件ごとの採算性を重視した受注管理やバルブ製造販売部門の経費削減、同部門要員をメンテナンス部門の応援要員に充てるなどの人的資源の有効活用、それによるメンテナンス部門の稼働効率の向上などで利益面は大幅に改善し、営業利益は2・48倍の3億6500万円と大きく伸長した。
今期はバルブ製造販売部門で国内外での売上予定案件を見込むほか、その他新事業も受注活動を強化することで、売上高は70億9千万円(21・2%増)、経常利益は3億2200万円(同27・7%減)の増収減益を見込んでいる。