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経常収益は1・0%減の93億円 福岡中央銀行3月期


週刊経済2021年6月1日発行

経常利益は37・1%増に

㈱福岡中央銀行(福岡市中央区大名2丁目、古村至朗頭取)の2021年3月期決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が前年同期比1・0%減の93億7700万円、経常利益が37・1%増の7億9800万円で減収増益だった。
収益面では有価証券利息配当金の減少などからマイナスとなった。経常費用は、与信関連費用が増えたものの有価証券の減損損失が減少したため経常利益はプラスとなった。当期純利益は法人税等の増加などから4・5%減の5億1900万円だった。3月末の主要勘定残高は、譲渡性預金を含めた総預金が流動性預金の増加などから前年度末比435億円増加し5053億円、貸出金は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた取引先への資金繰り支援に努めた結果、409億円増加し4284億円となった。このほか、銀行法第14条の2の規定に基づき算出した自己資本比率は9・19%で、前年度末から0・95%上昇した。
今期は新型コロナウイルス感染症の影響について現時点で想定される事象を考慮し経常収益が86億円(8・2%減)、経常利益が6億円(24・8%減)、当期純利益が4億円(22・9%減)を見込んでいる。