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経常収益は18%増の3313億円 ふくおかFG


週刊経済2023年6月6日発行号

通期経常益は79%増見込む

㈱ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1丁目、五島久社長)の23年3月期連結決算は、売上高に相当する経常収益が前年比18・1%増の3313億2300万円、経常利益は34・2%減の500億5000万円の増収減益となった。
中小企業向け貸出金が増え資金利益が増加、2020年から強化した「投信のパレット」をはじめとする投資信託の販売を含む非資金利益も好調。経費は預金保険料引下げやJSB合併シナジー効果が寄与して大きく減少したことで、3行合算のコア業務純益は前年比8・5%増の1059億円となった。一方、市場環境変化を踏まえ、外債ポートフォリオ再構築に伴う売却損計上したことに加え、子会社のデジタル専業銀行みんなの銀行のシステム関連で減損損失も計上したことで、連結当期純利益は42・4%減の311億5200万円となった。
今期の経常利益は前年同期比79・8%増の900億円、当期純利益は95・8%増の610億円を見込んでいる。