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経常収益は15・1%増の2831億円 ふくおかFG
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3期ぶり赤字
㈱ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1丁目、柴戸隆成社長)の20年3月期連結決算は、売上高に相当する経常収益が前年比15・1%増の2831億8600万円、経常損失は52億5000万円(前期740億9300万円)の赤字となった。 景気後退や新型コロナウイルスの影響などから将来を見越して事前に貸倒引当金を計上するフォワード・ルッキング引当や感染拡大の影響を予防的に一部与信に対して織り込んだほか、傘下の十八銀行との経営統合に伴う引き当て基準の統一など信用コストが増加し、計570億円を引き当てことで、3期ぶりの経常赤字となった。当期純利益は、信用コストに加え、統合による固定資産減損など当別損失110億円を計上したことで4行単体合算では596億円減の27億円。連結では十八銀行との経営統合による負ののれん発生益1174億円を計上したことで2・1倍の1106億700万円となった。本業のもうけを示すコア業務純益(3行合算)では、高利回りの債券や公金貸出金の償還による資金利益の落ち込んだことで50億円減の789億円となった。 今期の経常利益は560億円、当期純利益は3行合算(10月に十八親和銀行に合併予定)では、520億円増の547億円、連結では63・8%減の400億円を見込んでいる。
2020年6月9日発行