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経常収益は前期比15・9%増の1604億円 西日本FH


週刊経済2023年6月6日発行号

経常益は減益、当期純利益は増益

㈱西日本フィナンシャルホールディングス(以下西日本FH、福岡市博多区博多駅前1丁目、村上英之社長)の2023年3月期連結決算は、売上高にあたる経常収益が前期比15・9%増の1604億4800万円、経常利益が11・1%減の336億7700万円と増収減益となった。
経常収益は資金運用収益やその他の経常収益の増加などで前期比219億6300万円増加。一方、経常費用が資金調達費用やその他業務費用の増加などで同261億5400万円増加した結果、経常利益は同41億9100万円減少した。当期純利益は株式等関係損益、その他臨時損益、特別損益の増加などで前期比7・5%(18億2800万円)増の260億6400万円となった。その他経常収益には昨年10月に㈱九州リースサービスを持分法適用関連会社化したことに伴い発生した、負ののれん相当額76億3700万円を含むほか、特別利益には同じく昨年10月に㈱シティアスコムを連結子会社化したことに伴い発生した、負ののれん発生益5億6400円、段階取得に係る差益2億7200万円を含んでいる。
セグメント別では西日本シティ銀行、長崎銀行で構成する銀行業は経常収益が前期比7・7%増の1366億9300万円、セグメント利益が35・8%減の207億7300万円。その他は経常収益が59・2%増の394億1400万円、セグメント利益が84・5%増の215億5700万円だった。
今期は西日本シティ銀行が経常利益、当期純利益ともに増益、長崎銀行が経常利益、当期純利益ともに減益を予想し、連結では経常利益が前期比2・4%増の345億円、当期純利益が7・9%減の240億円を予想している。