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経常利益10億8300万円で黒字転換 力の源ホールディングス


週刊経済2022年5月31日発行

売上高は約194億円

ラーメン店「博多一風堂」経営、飲食関連コンサルティングなどの㈱力の源ホールディングス(福岡市中央区大名1丁目、河原成美社長)の2022年3月期連結決算は、売上高が前年同期比17・3%増の193億9800万円、経常利益は10億8300万円(前期は経常損益10億1千万円)で黒字転換となった。
都心部近郊の小商圏やロードサイドへの出店を前提とした低投資・早期回収の収益モデルの新店舗7店を出店。国内外の既存店においては、テイクアウトやデリバリーによる新たな需要の掘り起こしに取り組んだ。
国内店舗は主力のラーメン店「一風堂」ブランド8店と「因幡うどん」ブランドで1店を出店した一方、7店の閉店と「PANDA EXPRESS」ブランドにおいて運営子会社である㈱I&P RUNWAYJAPANの全株式を譲渡したことで、店舗数は前期比6店減の143店となった。セグメント売上高は12・9%増の103億8700万円、セグメント利益は4億9200万円(前期は5億2400万円の損失)となった。海外店舗は台湾2店、マレーシア2店、タイ1店、フィリピン1店、シンガポール1店、香港1店を新規展開。一方でアメリカ、台湾、中国、香港で5店を閉店したことから海外店舗数は前期比3店増の134店となった。セグメント売上高は25・4%増の67億9600万円、セグメント利益は6億1100万円(前期は3億8600万円の損失)。商品販売事業においては主力の一風堂関連商品の売り上げ強化に向けて、新商品投入によるラインナップ充実や自社ECサイトにおける販促施策・小売事業者への営業に努めたことで、セグメント売上高は15・1%増の22億1400万円、セグメント利益は4・9%増の2億6900万円となった。
今期は売上高が22・2%増の237億500万円、経常利益は25・1%増の13億5500万円の増収増益を見込む。