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経常利益は4期連続増益 福岡リート投資法人


営業利益、当期純利益も

地域特化型リートの福岡リート投資法人(福岡市博多区住吉1丁目、松雪恵津男執行役員)の2019年8月期決算は、売上高にあたる営業収益が前期比0・1%減の92億3100万円、経常利益は同0・1%増の29億3900万円だった。
営業利益は同0・4%増の33億1800万円、当期純利益は同0・1%増の29億3900万円。増益はいずれも4期連続。
昨年12月に取得した沖縄県の「ティサージホテル那覇」が通期稼働したことや保有物件の修繕費減少などが寄与した。また、旺盛なオフィス市況を受けて、テナントの賃料改定において過去最高の増額を実現。テナント入替時の賃料単価も3割上昇した。
保有物件(29件)全体の稼働率は期中加重平均で99・6%と高稼働を維持。これを受けて、1口当たりの分配金は予想比より13円多い3693円。5期連続で増やした。
一方、旗艦保有物件の「キャナルシティ博多」において、7月以降、日韓関係の悪化による訪日韓国旅行客数が減少。この影響を考慮し、今期(20年2月期)の営業収益を当初予想の93億2100万円から92億7000万円に変更した。ただ、引き続きオフィス市況を受けた賃料の押上げ効果を見込み、19年8月期比では3900万円増収の見通し。
今期の経常利益は、19年8月期比で1・1%減の29億700万円を見込む。

2019年10月29日発行